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第137回 日商簿記検定 3級(1)

2014年6月11日

今週の日曜日に行われた第137回日商簿記検定。私も試験会場に足を運びましたが、試験の出来を真剣に語り合う受験生を見て、なんだか自分の受験時代を思い出しました。

さて、今回から数回にわたり、第137回日商簿記検定の解説をしていきます。

3級の第1問は、いつもどおりの仕訳問題です。ここをスムーズに正解できると、落ち着いて他の問題に移れるため、実は非常に重要な問題です。

  1. 当座預金勘定と当座借越勘定の2勘定制の問題です。ポイントは、「現在、当座預金の口座残高は¥80,000の借越しとなっている」の部分です。要は、「¥150,000入ってきました。当座預金勘定を増やすんですか?当座借越勘定を減らすんですか?」という問題です。
    当座借越=借金ですから、まずは借金を返し、返済が終わってはじめて預金を増やします。借金も返さずに入ってきたお金をふところ(=当座預金)に入れるのは、人としてちょっと...という感じですよね。よって、借方はまず当座借越を¥80,000減らし、次いで当座預金を¥70,000増やすことになります。
  2. 収入印紙と郵便切手を購入した場合の処理についての問題です。収入印紙を使用した場合は「租税公課」、郵便切手を使用した場合は「通信費」を用いますから、それに気づいて仕訳をすれば正解!...なんですが、実はそれでは半分しか理解できていません。収入印紙や郵便切手を購入したけれど使用しなかった場合は、「貯蔵品」という資産勘定で翌期に繰り越します。そのため、「A. 購入時点で費用処理しておき、未使用分を貯蔵品に振り替える」という方法と、「B. 購入時点で貯蔵品に計上しておき、使った時点で費用処理する」という方法のいずれかで処理することになります。
    本問をよく見ると、購入時点の処理を問うていて、かつ、使用できる勘定科目に貯蔵品がありません。よって、消去法によりA. の処理を選択することになるのです。正解した方は、ちゃんとここまで判断できていましたか?
  3. 備品の売却の問題ですが、計算自体は簡単ですよね。ポイントは、「代金は翌月末に受け取る」=未収金勘定を用いる、「記帳は間接法を用いている」=備品減価償却累計額勘定を用いる、といったあたりです。簿価¥360,000の備品を¥300,000で売却しますから、¥60,000の売却損が生じます。
  4. 「¥180,000の手形を銀行に¥179,000で買い取ってもらった」という、手形割引の問題です。差額の¥1,000は、手形を早期に現金化するための手数料(厳密には利息)というイメージです。以前は手形割引料という勘定科目を用いていましたが、現在は手形売却損勘定を用いるのが一般的です。
  5. 仮受金と前受金という、ちょっと似た勘定科目の使い分けの問題です。作問者の遊び心が感じられますね(笑)
    まず「入金時には内容不明の入金として処理してある」というところから、(借)当座預金230,000 (貸)仮受金230,000と分かります。次に仮受金の内訳ですが、¥200,000は売掛金の回収ですから売掛金勘定の減少、残りの¥30,000は次に引渡す商品の手付金ですから前受金勘定で処理することになります。



以上のように、簡単ながら実は様々な論点が内包された、結構良い問題でした。

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